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なる!教員!ブログ

なぜ勉強するのですか?   [2016-06-13]

塾に通う生徒全員に問われるわけではありませんが、時々「数学勉強して何の役に立つのかわからない」とか「なんで勉強しなくちゃいけないんですか?」という質問があります。こうした疑問は自分も中学校から高校の頃に抱いていた気がします。高校受験に関して書きますと、当時都立高校の受験科目は国語・英語・数学だったこともあり(30年以上前の話ですいません)もう理科は勉強しなくていいか、という感じでした。

 自分の話ばかりで恐縮ですが、今の仕事が学習塾であるにも関わらず、「なぜ勉強するのか?」という問いに関する明快な結論は出ていません。ただ最近読み始めた「全世界史講義Ⅰ」の著者・出口治明さんがインタビューで「教養とは何か」について語っていました。
それはココ・シャネルの言葉です。又引きでちょっと長くなりますが引用いたしますと「私のような孤児院に育って、教育も満足に受けていないバカな女でも1日にひとつ道端に咲いている花の名前を覚えることができる。1つ名前がわかれば世界の謎が1つ解けていく。毎日世界は開けていく。人生は本当に素晴らしい。」とあります。
年齢が幾つであってもその人の心掛け次第で、何かを学ぶ喜びは人生を生きる大きな力になってくれるのですね。

 小学校から中学に上がる中で、学校の勉強が楽しくなくなる生徒が増えてくるようです。
原因はいろいろあると思われますが、「テスト」の存在が大きいのではないか、と自分は考えています。塾の仕事に関わっていながら言うのもなんですが、「定期テスト」の存在意義を大いに疑っています。
このことに関しては、またどこかで触れることになると思いますので今回はもう触れませんが、最後にひとつ、読んだ本からのまた又引きをします。能楽師の安田登さんの本で「日本人の身体」(ちくま新書)に物理学者・江本伸吾さんの話が紹介されています。
それは多くの羊を犬が追いたてると、羊は渦巻き状に隊列を作っていくという話です。「ほんまかいな!?」と思いネットでいろいろ検索してみましたが、事の真偽は謎でした。(ただ江本さんが「渦巻き」のことを研究していることはわかりました。)
 羊が渦巻き状になることが仮に本当だとすると、なぜそのような行動をとるのか、が新たな謎として浮かんできます。羊の角が渦巻きになっていることと関係があるのでは、というのが自分の仮説ですが、今のところ根拠はありません。
 

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