なる!教員!ブログ
はじめてサイエンス [2017-03-03]
元マイクロソフトの日本支社長で、「HONZ」という本の書評のHPを管理している成毛眞さんの著作「AI時代の人生戦略」(ソフトバンク新書)には、「理系と文系の境界は意味を持たなくなり、文系だからといって数学や理科の話を知らない、では済まない時代になる」とあります。
新しく研究開発された分野の情報に無知のままでいることは、AI(人工知能)を使う側ではなく使われる側になる可能性を指摘し、数年後にはかなりの数の職業が無くなっていくだろうとも書かれています。こうした職業の変化については以前にもアメリカの研究者の報告がありましたが、AIに使われないために何を学ぶべきか、についても論じられています。
また東工大で講義もなさっている池上彰さんの著作「はじめてのサイエンス」(NHK新書)では、別の視点から理系分野と文系分野がつながることの重要性を説いています。例として東日本大震災を挙げ、原発事故の説明の際に東電の技術畑の人が説明するわけですが、一般の人がわからない専門用語を使うことで「多くの国民がよくわからない状況に陥ってしまった」とあります。
こうした問題の解決に「理系の話を文系にも理解できる言葉に置き換えるコミュニケーターを企業や政府が養成すること」と書いています。
自分は理科も数学も苦手な文系人間ですが、成毛さんや池上さんの本を読むと科学分野の話は意外と面白く、成毛さんの本でも紹介されていた荒俣宏さんの「サイエンス異人伝」(講談社ブルーバックス)などは歴史の側面とも確実にリンクしていて実に楽しく読めました。
高校生は受験科目の関係などで、文系理系のコースに分かれることが多いと思いますが、文系だから科学分野の本は読まないとか、理系だから文学は読まないとか、どちらもすごくもったいないような気がします。
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