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夏休みの大幅短縮の狙い   [2017-08-03]

子どもの頃は今か今かと楽しみにしていた夏休み。ですがその夏休みが16日間ほどに短縮される小中学校があるというのです。子どもたちにとってはショックであろうこの改革には、実はさまざまな狙いがあります。
 
20日間を切るのは異例
 
静岡県吉田町では、来年度から小中学校の夏休みを16日間程度にするという方向で検討が行われています。ちなみに2017年6月頃には「10日間程度に短縮」という報道もありましたが、翌月には「16日間程度」という報道をする新聞社も出てきています。
いずれにせよまだ現時点では本決まりというわけではありませんが、これが決まれば、1ヶ月以上は当たり前というイメージのある小中学校の夏休みが20日間を切るという大変めずらしい事例となるわけです。
 
 
 
その目的とは?
 
こうした夏休みの短縮の目的としては、主に以下の様な点が挙げられています。
 
・授業日数の確保
・教育現場の負担軽減
・教員の長時間労働の解消
 
授業日数が増加する分、4時限で授業が終わる日を導入することができるようになります。それによって「授業の質が向上するのでは?」と期待されています。また4時限の日が日常的になることは、教員の時間外勤務の削減にもつながります。
 
 
教員の夏も変わる
 
16日間程度という圧倒的な短縮ではないにせよ、すでに夏休みを短縮している自治体は全国にいくつかあります。香川県高松市では2015年度から夏休みを42日間から35日間へと短縮しています。また岡山県浅口市では、それより1年早い2014年度から夏休みを43日間から36日間へと短縮しています。
 
ですがそれらと比較すると、今回の短縮はかなり大胆であるといえます。そうした大胆な取り組みが「子どもの学力向上」「教員の長時間労働の解消」といった成果を生めば、吉田町をロールモデルとして全国的に夏休みが大幅に短縮されることも十分考えられます。
 
もし20日間を切るほどの短い夏休みが一般化すれば、教員の夏もこれまでとは違ったものになるかもしれませんね。
 
 
まとめ
1ヶ月以上の夏休みを経験してきた世代にとって、16日間程度の夏休みは少し衝撃的なニュースであるといえます。ただ、これによって全国的な課題となってる教員の長時間労働が解消へと向かえば、日々の労働に大変な思いをしている教員の方にとっては明るいニュースになるのではないでしょうか。現時点ではまだ検討の段階ですが、2018年度にはどうなっているのか、続報が待たれるところです。
 
【参考ページ】
http://www.asahi.com/articles/ASK6R5J29K6RUTPB011.html
http://www.news24.jp/articles/2017/06/07/07363633.html
https://mainichi.jp/articles/20170719/k00/00m/040/049000c
 



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