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複数担任制のメリット・デメリットと日本での現状   [2018-03-08]


前回の記事で複数担任制(二人担任制)について少し触れましたが、今回はその複数担任制のメリットやデメリットなどを紹介していきます。
 
複数担任制のメリット
 
担任教師は、もちろん一人であってもクラスの子どもたち全員に目が行き届くように日々心がけています。
 
しかし、それにも限界が出てくる場合があります。一方で複数担任制であれば担任教師が二人になるわけですので、よりきめ細やかな指導が可能になります。
 
また、担任教師同士が連携し合うことによってクラスの問題を共有し、その解決に向けて互いに努力するという相乗効果も生まれます。
 
担任教師が一人だけだと、ついその問題を一人で抱えてしまうということも起きがちですが、複数担任制であれば最初からその問題を共有することができますから、そういった観点から複数担任制は教師への負担軽減においてもメリットがあるといえます。
 
 
複数担任制のデメリット
 
担任教師同士の連携が上手くいけばいいのですが、それが上手くいかないと複数担任制はまったく意味を持たないものになってしまいます。
 
また、複数担任制が教師への負担軽減につながるとはいえ「情報共有の手間」は増えるわけですから、もう一人の担任教師との相性によっては「これなら一人でやったほうが良い」という思いを抱いてしまうこともあります。
 
さらに担任教師が二人いると、どうしても「○○先生のほうが好き」という人気の偏りが生じる可能性もありますので、そこを気にする人が複数担任制のパートナーだと要らぬ気苦労が増えることにもなりかねません。
 
 
教員不足で複数担任制は消え行く運命?
 
ここ数年は小中の教員が不足しているということがよく話題に上がります。
 
ですから、必然的に複数担任制を置くことも難しくなります。
 
中には、「担任教師すら決めることができない」といった問題も出てきているようです。教員不足が解消されない限り、複数担任制を採用している私立校以外では複数担任制は消え行く運命になってしまうのかもしれません。
 
ちなみに世界でもっとも子どもが幸せな国といわれるオランダでは、複数担任制が積極的に採用されているようです。オランダではワークシェアリングが推進されているため、その影響が教育現場にも現れているのだとか。
 
それが正解であるとは一概にはいえませんが、いずれにしても教育現場としては教員不足の解消はなるべく早めに実現してほしいですね。
 
 
まとめ
複数担任制にもメリット・デメリットの両方がありますが、「いち教員として複数担任制を経験してみたい」という方もいらっしゃるかもしれませんね。
 
【参考ページ】
http://www.ocl.co.jp/news/20040326teacher.htm
http://nichi-nichi-france.com/cpcecm/#i-2
http://www.tokoes.ed.jp/campuslife/teachers.html
http://www.glolea.com/ambassador/kurata-naoko/multiple-teacher-netherlands.html


 



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