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発達障害をもつ子どもを受け入れるためにできること   [2019-04-01]

近年、発達障害と診断を受ける児童の数が増えています。
これは発達障害の定義が変わってきたことや、
発達障害の認知が広まったことも理由の一つだとされています。
児童のおよそ6.5%がなんらかの発達障害を抱えているという統計もあり、
これは約15人に1人の割合となります。
そこで今回は、発達障害をもつ子どもを受け入れるためにできることを紹介します。
 
 
1.保護者への働きかけ
 
1-1 発達障害の診断を受けている場合
既に発達障害の診断を受けている場合、当然、保護者は発達障害に関する知識があります。特に幼い段階で診断を受けたのならば、様々な書籍を読んだり、
療育に行ったり、保護者の会等に参加していたりするかもしれません。
発達障害について教師よりもよく知り、「この先生はどこまで分かってくれるのか?」
という気持ちで構えていることもあります。
そのため、子どもの特性や必要なサポートについて、率直に聞いてみましょう。
「こうすれば上手くいく」「このやり方はだめ」といった情報を教えてもらうことで、
学校でのサポート体制を素早く整えることが可能となります。
 
1-2 発達障害の診断を受けていない場合
発達障害の診断は受けていなくても、教師から見て発達障害が疑われる場合があります。そのようなとき、保護者は「変わった子だとは思うけど、発達障害ほどではない」
「障害の診断なんて受けたくない」「発達障害ってなに?」など、
それぞれの思いがあるはずです。
発達障害の診断を行うのは心理士や医者であり、教師ではありません。
また、発達障害の診断を受けるかどうか、決めるのは保護者です。
学校で可能な限りのサポートをしつつ、保護者の意向も大切にしましょう。
 
 
2.クラスメイトへの働きかけ
クラスに発達障害をもつ子どもがいる場合、配慮が必要になります。
1日数時間個別に取り出し授業を行ったり、タブレットを使用して学習したり、
ノイズキャンセラー付きのイヤホンやヘッドホンを使用したり、
必要な配慮は子どもの特性によって様々です。
こういった配慮のことを「合理的配慮」と言いますが、
クラスメイトから見れば「特別扱いだ」「一人だけずるい」となることも多々あります。
目が悪い人が眼鏡をかけるように、耳の悪い人が前の席になるように、
その子にとって必要な配慮であることをこまめに伝えなければなりません。
その上で、周りの子もたちに対しても「困っていることがあれば相談してね」と
扉を開いておくことが大切です。
 
 
3.おわりに
以上、発達障害をもつ子どもを受け入れるためにできることを紹介しました。
発達障害は生まれつきのもので、個性や気質の延長にあります。
これからも増加すると思われる発達障害に関して正しい知識をもち
適切なサポートを行えるようにしましょう。
 



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