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久しぶりの学校再開…注意すべきことは?   [2020-06-05]

新型コロナウイルスの感染拡大は教育現場にも大きな影響を与えており、現場では対応に追われる日々が続いています。コロナウイルスに対する学校の対応は地域の状況によってかなり違いがあります。しかし緊急事態宣言が解除された今、多くの学校が6月から再開しています。今回は、学校再開に際して注意すべき点をまとめてみました。
 
 
1.体調面について
 
長期の休みをどのように過ごしていたかは、家庭や子どもによって異なります。体調のリズムが崩れて、朝起きられなかったり、夜眠れなかったりすることも少なくありません。学校が再開してしばらくは頑張れていても、生活リズムが急変したことで勉強に集中できなくなる場合もあります。頭ごなしに怒ることはせず、慣れるまで待ってあげることが大切です。
また、学校で発熱したり咳が出ている子どもに対して、適切な処置をすることも必要ですが、子どもたちがそのような子どもたちをからかったりいじめたりすることがないよう、配慮しなければなりません。お互いに助け合い、気づかいができるよう伝えてあげると良いでしょう。
 
 
2.心の問題について
 
大人でさえ先が見えない状況に、子どもたちはより一層不安を感じているでしょう。休校で日常の活動が大きく制限され、ストレスを抱えている場合も少なくありません。
周囲と上手くコミュニケーションが取れず、衝突してしまうこともあります。また、閉鎖的な環境で親から虐待を受けているケースもあります。気分が落ち込んでいたり、イライラしていたり、笑顔が減っているのはストレスのサイン。教員は学校の再開で慌ただしく、個々の子どもたちの様子をじっくり見る余裕はないかもしれませんが、教員同士や職員と情報共有し合うのもひとつの手です。
 
 
3.学習指導について
 
教員の皆さんは、感染予防の対策に追われつつ、長期休校による授業の遅れを取り戻すという難題に向き合っていることでしょう。
授業の遅れを取り戻す施策として、例えば、
・時間割編成の見直し
・学校行事の精選
・夏休みや冬休みの短縮
・土曜授業の実施
等が考えられます。
その場合には、各学校の方針にもよりますが、文部科学省による「学校再開ガイドライン」にも留意すると良いでしょう。
また、休校中の学習には格差が生じてしまっています。可能な範囲で補習を行い、家庭学習を適切に課すなどのサポートが必要です。
 
 
4.まとめ
 
子どもたちにとっては楽しみな行事やイベントを我慢しなければならない、制約の多い新たな日常が始まります。子どもたちの不安やストレス、学習状況や家庭環境の変化に目を向け、サポートしていくことがより一層重要になります。
また、緊急事態宣言は解除されましたが、再び感染が拡大し、新型コロナウイルス感染の第二波が起こるという事態も予測できます。今後を視野に入れた対策をする必要があります。
教員にとっても不安の多い日々が続くでしょう。そんな時だからこそ、子どもたちの様子に目を配りながら、今できることに一つ一つ向き合っていくことが大切です。
 



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