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教員の研修にはどのようなものがあるの?①   [2020-08-07]


教員には研修を受ける義務があることをご存知でしょうか?
教育基本法において、教員は「絶えず研究と修養に励み、その職務の遂行に務めなければならない。」と定められています。また、目まぐるしく変化する社会の中で、教育が果たすべき役割というのも変化しています。先に述べた義務的な役割はもちろんですが、多様化が進む社会において、教員が適切な指導を行えるように日々研究と修養を重ねていく必要があるのです。

ですが、一口に「研修」といってもピンとこない方もいるでしょう。今回は、教員が行うべき研修をざっくり3種類に分けてご紹介します。

「教員になったら、どのような研修を受ける必要があるの?」「研修って実際どんなことをするんだろう?」と疑問をお持ちの方は是非参考にしてください。

■教員が行うべき3種類の研修

1.校内研修
各学校ごとに行われる主な研修を紹介します。

・知識や理念を理解し、技能を習得するための研修
教職に求められる専門的な知識や理念を学び、教科指導のための技能を習得することを目的とした研修です。年間指導計画や、教材研究、教育法規や教育に関する時事問題等について、主に講義形式で研修を行います。

・情報の共有や教員間の交流のための研修
学級経営や教育評価について、教員間で交流し、情報共有するための研修です。学級経営反省会や、評価評定研修会等がこれにあたります。

・技術を習得するための研修
授業や指導場面において、必要な技術や指導法等を習得するためね研修です。理科実験実技や、体育実技等の教科実技研修だけでなく、心肺蘇生法等の実技研修が行われます。

・児童生徒を理解するための研修
児童生徒をより深く理解し、指導または援助ができるように、配慮が必要な児童生徒についての情報共有等を行います。発達障がいの特性を学んだり、特別な支援を必要とする児童生徒の対応について考えるために必要な研修です。

2.校外研修
校外研修は、国や都道府県、市町村の教育委員会といった教育行政機関によって実施されます。ここでは、校外研修の主なものをご紹介します。

・リーダー研修
各地域での学校教育において中心的な役割を担う校長・教頭等の教職員に対しては、学校管理研修が行われます。

・喫緊課題研修
差し迫って重要な問題に対して行われる研修で、エイズ薬物乱用防止教育研修会や、教育情報化推進指導者養成研修等がこれにあたります。

・長期派遣研修
知識・技術の習得や、視野の拡大、対人関係能力の向上を目的とし、大学、研究所、民間企業等への長期派遣が行われます。

この他にも、民間企業や任意団体が主催する研修や、教職大学院での研修など、様々な研修が行われています。

3.自主研修
教育基本法において教員は「絶えず研究と修養」に励むよう努めなければならないと定められています。校内や校外で、義務付けられたもの以外にも、教員として自主的に研究や修養を行うことが望ましいとされています。民間企業やNPO等によって、全国各地で様々なテーマの研修会や勉強会、セミナーが開催されています。

■まとめ
いかがでしたでしょうか?「教員研修」に対するイメージが湧きましたか?今回は「校内研修」「校外研修」「自主研修」という「場所」の観点から研修についてご紹介しました。
次回は「教員の経験年数に応じて行われる研修」について解説します。
特に、教員1年目の方や若手の教師が行う「新任者研修」に焦点を当ててお話したいと思います。次回も是非、ご覧ください。
 



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