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担任しているクラスの子どもが入院したらどう対応する?   [2021-04-30]

担任しているクラスの子どもがもし入院したら、皆さんはどうしますか?例え短期の入院でも、大きな不安を感じたり、学校に行きづらくなってしまう可能性があります。今回は子どもが入院した時、また復学した時の対応について考えていきます。
 
1.入院中の対応について
・子どもの病気や病状をしっかりと理解する
病気の子どもに我慢や無理をさせないためには周囲の理解が必要です。病気を正しく理解しないままだと噂だけがひとり歩きし、子どもが復学する際には学校に行きづらくなってしまう可能性があります。保護者はもちろん、医療者とも連携し、正しい説明を受けましょう。
 
・入院した子どもとの繋がりを維持する
入院中の子どもは「自分のことを忘れられてしまうかもしれない」「勉強についていけなくなるかもしれない」「楽しみにしていた行事や部活に参加できない」等、不安でいっぱいです。その不安を少しでも解消するためには、学校との繋がりを絶やさないことが大切です。現在はコロナの問題もあり面会は難しいですが、手紙やメール、ビデオレター等繋がりを感じることができる手段はたくさんあります。また、入院中の子どももクラスの一員であることをクラスメートに意識してもらうことも大切です。


 
・兄弟姉妹にも配慮する
保護者や学校の先生はどうしても入院中の子どもに目が行きがちになってしまいます。そのため兄弟姉妹は我慢を強いられる状態となります。筆者も子どもの頃、兄が病気になったときには母がつきっきりで祖母の家に預けられ、とても寂しい思いをしました。そんな時に、学校の先生から辛い思いをしていることや頑張って学校生活を送っていることを認めてもらうことができれば心の支えになるでしょう。毎日の様子を気にかけ、変化があった場合には声をかけてあげてください。
 
 
2.復学した時の対応について
・復学についての情報交換会を実施する
退院の一週間程前に、関係者で生徒の情報共有会を開催することがあります。日常的に配慮が必要なことや、体育の時間の過ごし方、施設面での配慮など、具体的な内容について確認することができます。このような機会を設定することで、子どもや保護者の心配や不安を軽減することができます。
 
・クラスメートに必要な情報を正しく伝える
外見でからかわれることのないように、クラスメートや周囲の子どもたちに病気のことを適切に説明する必要があります。からかわれたらどんな気持ちになるかを考える機会を与えることが大切です。また、すべての病気が外見でわかるものとは限りません。みんなと同じように活動できない場合にはクラスメートから「さぼっている」と誤解されることもあるでしょう。そういった場合にも、正しい情報を伝える必要があります。
 
・徐々に通学できるように配慮する
体調面や精神面で、復学後すぐにクラスに戻ることが難しい子どももいます。登校時間を配慮したり、最初は午前中だけ登校してもらったり、子どもに合わせて配慮しましょう。早くみんなと一緒に行動したいと無理をする子どももいます。本人の意思ももちろん尊重した上で、保護者や医療者などの意見も聞きながら、無理のない登校をすすめましょう。
 
・子どもが自己肯定感を持てるようにフォローする
多くの場合、入院生活は子どもから自己肯定感を奪います。「5年生なのに、4年生の問題もわからない」「入院していたからどうせ勉強についていけない」「病気になった自分が悪い」「自分の病気のせいで皆に迷惑をかけている」そう考えてしまうのも無理はありません。「自分は自分のままでいい、大切な存在なんだよ」というメッセージを積極的に伝えましょう。
 



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