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教員の研修にはどのようなものがあるの?➁   [2020-09-01]

今回も、前回に引き続き「教員が行うべき研修」について解説します。
前回は「校内研修」「校外研修」「自主研修」という、研修が行われる「場所」にフォーカスしました。
 
今回は、研修の中でも「教員の経験年数に応じて行われる研修」について解説していきます。
 
■初任者研修
「初任者研修」は教員1年目や若手の時期に原則全員が受ける必要があります。
 
初任者研修は校外研修と校内研修の2つに分かれており、それぞれ
校内研修:週10時間以上・年間300時間以上
校外研修:年間25日以上
と定められています。
 
校内研修の内容は、
・教員に必要な素養等に関する指導
・初任者の授業を観察しての指導
・授業を初任者に見せて指導 等
ベテランの教員が講師となって新任教員を指導します。
 
校外研修の内容は、
・教育センター等での講義・演習
・企業・福祉施設等での体験
・社会奉仕体験や自然体験に関わる研修
・青少年教育施設等での宿泊研修 等
教育委員会の定める各施設にて行われます。
 
初任者は採用後1年間、教科・科目の担当やクラス担任などの職務をこなしながら研修に参加します。教員を目指している方は、この「初任研修」の存在を頭に入れておきましょう。
 
参考:初任者研修|文部科学省
 
 
■中堅教諭等資質向上研修
「中堅教諭等資質向上研修」は4~11年目の教員が対象の研修です。
平成28年度までは「10年経験者研修」という名前で実施されていました。
 
経験を積んだ中堅教諭は、教育活動や学校運営の円滑な実施のために、中核的な役割を果たすべきであるとされています。
中堅教諭としての職務を遂行する上で必要とされる知識や能力、技術の修得を目的に研修が行われます。
 
また、研修期間や研修内容は各教育委員会によってそれぞれ定められており、必修と選択の研修があります。
 
例として長野県の研修内容の一部をご紹介いたします。
 
必修研修
・教育法規と学校組織マネジメント
・小中学校におけるキャリア教育
・ネット社会の現状と情報モラル教育
・現地に学ぶ人権教育 等
 
選択教育
・「社会科の授業をデザインする」講座
・「生きる力を育む保険教育」講座
・○○学校の公開参加 等
 
 
参考:文部科学省|中堅教諭等資質向上研修実施状況調査結果について
参考:中堅教諭等資質向上研修実施状況|長野県総合教育センター
 
■研修の進め方
研修の進め方は各学校や教育委員会によって様々です。また、校内研修か校外研修かによっても異なります。
ここでは一般的な研修の進め方についてざっくりとご紹介します。
 
1.期限内に研修に申し込む
2.研修の計画表を作成する
3.各研修を受講する
4.報告書を作成し提出する
 
基本的に多くの研修はこのように進められます。
教員としての実務と並行しなくてはならないため、計画的に行う必要がありますね。
 
■まとめ
いかがでしたでしょうか?
教員研修に対するイメージは湧きましたか?
教員を目指している方は、このような研修があることを頭に入れ、心の準備をしておくと良いでしょう。教員の方は研修の本来の意味を理解し、積極的に参加することで教員としての資質の向上にお役立てください。
 



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